この記事は PHPカンファレンス福岡について語ってほしい! Advent Calendar 2025 23日目の記事です。
はじめに
PHPカンファレンス福岡が10年の歴史に幕を下ろしました。
このアドベントカレンダーを1日目から読んできました。
その中で自分は何を書くべきかなと思っていたのですが、
僕がキレイに整えた文章書いても仕方ないな?
ただただ感謝とその時の思いを振り返るのが良いかなと、
駄文を晒していこうかと思います。
特にメッセージとかはないです、感謝を伝えるブログです
何者でもなかった頃
当時の僕は、エンジニアとしてのスキルに全く自信がないのに停滞する成長に焦ってました。
技術力もない、自分が何者なのかもわからない。
そんな「何者でもない自分」がたまたまfukuoka.php Vol.2 を見つけました。
当時の前職の先輩にこんな会があるんですねと話しかけたところ、
それやってるの元々ウチにいた人だよ
と教えてもらいました。
「良くわからんけどめっちゃカッコいい!その人に会えたりしませんか?」
というなんとも頭の悪いお願いをしたのを覚えてます。
その後、赤瀬さんと飲みの席を作ってもらって、ファンのごとく質問してたのをほんのり覚えています。
Fukuoka.php Vol.2 初参加
2013年、Fukuoka.php Vol.2 に初めて参加しました。
その時思ったのは、全く知識がないことを話している人々がいて、
「良くわからないけどすげぇ」って言うくらいわからなかった発表があったのは覚えています。
でも、そこで話している人たちがすごく楽しそうで、
なんとなく僕は「こんな人達みたいになるのは無理だな」と勝手に決めつけてました。
とはいえ憧れは捨てきれず
その後、何かのイベントに参加した帰り、複数回イベントに参加していた中で知り合った友人が
東京から来た cakephper さんが飲みたそうにしているツイートがある。
という話があって、市川さんと面識があった友人に「飲みたい!」と伝えて場を作ってもらって
初めて市川さんとちゃんと話したのを覚えています。
今と変わりのない感じで、良く知りもしない僕と話をしてくれてました。
ずっとこの振る舞いを続けているの凄いなって改めて思いますね
ヒーローたちとの出会い
Fukuoka.phpを立ち上げた赤瀬さんと市川さん。
その後Fukuoka.php での登壇を見てて、当時「この人バケモノやな」と思っていた小山さん
彼らを見た時、純粋にヒーローだと思いました。
技術力がすごいとか、登壇がかっこいいとか、そういうことだけじゃない。
その時は良くわからなかった「人を巻き込む魅力」を持っていたのからだと今ならわかります
何者でもなかった僕には、その姿が眩しくて、「こんな風になりたい」と心から思いました。
その時は理解できなかった圧倒的な魅力にあこがれて、たまたま転職活動を行っていたので
玉砕覚悟でFusicに応募したら、何故か通ってしまいました。
入社して色々話を聞いてみると、僕はFusicの事をHPの基本情報は当たり前で、
HPのNewsからFacebookの投稿、社員のSNSアカウントの投稿まで把握してたので、
「ヤバいヤツきた」という感じで通ったらしいです。
今はそういうのがヤバいヤツであることは理解しているので、自重しています
「なんで登壇しないの?」
2016年、PHPカンファレンス福岡に参加しようとして、なんと本編のチケットを買い忘れました。
結果、懇親会だけ参加するという謎の事態に。。。
(その後本編に参加してないと懇親会に参加できませんという一文が出来たそうな、ごめんなさい)
Fusicの入社する直前だったので、こいつダメなヤツだな。という印象は植え付けれたと思います。
失敗しましたね
その後一年間Fusicで揉まれた時に、2017年も参加するつもりまんまんでいたら
「なんで登壇しないの?」
と小山さんに言われました。
「いや、自分なんかが…」と思っていた僕の背中を、小山さんは押してくれました。
いや、押したというより、引きずり出してくれたのかもしれません。
自分が人前で話して、何か価値を届けられるのだろうかと。
でも、その一歩を踏み出すことで、僕の人生は大きく変わりました。
PHPカンファレンス福岡2017、 「君の選択は正しいのか?」 というタイトルで登壇。
自分でも失敗したな?っていうのが理解できる登壇でした
それでもみんな話しかけてくれて、「あったかい、俺って登壇して良いんだ」って許された気持ちになりました。
この体験から全てが始まりました。
PHPカンファレンス福岡のお陰で、僕は登壇者としてスタートしたのだと思います。
継続する挑戦
初登壇から始まり、毎年登壇を続けてきました。
- 2017年「君の選択は正しいのか?」
- 2018年「何故PHPなんですか?」
- 2019年「Monitoring PHP」
3年連続で採択していただきました。この流れでPHPカンファレンスJapanでの登壇なども受かるようになり、
毎年登壇させていただいております。
登壇を重ねるごとに、少しずつ自信がついてきました。コミュニティを通じて得たものは数え切れません。
- 登壇スキル
- 技術力の向上
- 仲間
- 自己肯定感
これは間違いなく、Fukuoka.php Vol.2から続いている「憧れ」がパワーになっています。
僕の原動力と言うか、長所は「憧れを原動力に出来ること」なのかなと今更ながら思いました。
技術コミュニティには「人を育てる力」があります。そして「キャリアを導く力」があります。
何者でもなかった僕が、ここまで来れたのは、コミュニティの力と、そこで出会った人たちのおかげです。
そしてその原点は Fukuoka.phpのお二人であることは間違いないです。
(非公式)PHP Conference Fukuoka After Hack!!
ずっとFusicの社員の人たちがやってた (非公式)PHP Conference Fukuoka After Hack!! ですが、途中で僕が引き継ぐ事になりました。
毎年PHPカンファレンス福岡の次の日に会場を解放して、ただただ飲食しながら
自由に登壇したり、自由にブログを書いたり、だべったりする場です。
uzullaさんのこのツイートを見た時、本当に嬉しかった。「ここにまた来年もきたい」という言葉に、突き動かされてずっとやってました。
(流石に最後は自重しました、PHPカンファレンス福岡はあの最後の開催の場で終了としたかったので)
カンファレンスはスタッフ、登壇者、スポンサー、そして技術を楽しむ参加者の皆さん。
みんなで創り上げるものだと実感しました。
そして、電池が切れるほど全力で駆け抜けた日々。
毎年少しだけ延長して福岡にいたhamacoさんと飲む会、hamaco祭りの途中でトイレに立った時、今まで絶え間なく注入されていた楽しいが途絶えたせいか、完全に電池が切れました。
実行委員長として
そして2019年のPHPカンファレンス福岡、懇親会で「YES or はい」の選択肢を突きつけられました。
当時実行委員長だった松村さん、赤瀬さん、市川さんが懇親会の場で近づいて、こんな写真を撮ってました。
(まぁこれは正直僕がどこかのPHPカンファレンスJapanの懇親会で、「PHPカンファレンス福岡の実行委員長やりたい!」という流れがあり、
それを見た市川さんに「宣言しにいこうよ!」で言われて宣言した流れはあります。)
こいつで大丈夫そうかを三人で話してくれたそうです。ありがたい。
こうしてPHPカンファレンス福岡2020の実行委員長に選んでいただきました。
幻の実行委員長
2020年、満を持して開催…のはずでした。
コロナ禍により中止。
「PHPカンファレンス福岡2020 幻の実行委員長」
この肩書きだけが残りました。
そこそこ虚無でした。めちゃくちゃ前のめりだったからこそ、虚無です。
「やりましょう」
コロナが収束をし始めた2022年9月25日、PHP Conference Japan 2022の
赤瀬さんのトリLTの最後にPHPカンファレンス福岡2023年の開催可否について僕に聞いてという旨のポストがあり
Xで応答しておりました。
「なるほど、そうきたか #phpconfuk 2023 やりましょう」
2020年に中止を発表してから、毎年様々な方から状況を尋ねられ、毎年赤瀬さんと市川さんと検討を重ねてきました。
2023年6月24日、PHPカンファレンス福岡がリブート。
この場所を一緒に作ってくれたスタッフの皆さんには感謝しかありません。
ここの話をしだすと自分語りになってしまうので、割愛します。(既に自分語りですが)
10年の終わりと、変わらぬもの
PHPカンファレンス福岡は、この現体制での開催を終えます。
2025年11月8日、PHPカンファレンス福岡2025、10周年の最終回でも登壇させていただきました。
2017年から2025年まで、毎年このカンファレンスに関わってきて、実行委員長をやった年以外は登壇をしてました。
流石に実行委員長が登壇するの良くないかな?
でも マスクドPHPerFukとしてなら登壇しちゃダメかな?
と実はforeeのアカウントだけ作ってたりするのは秘密です
| 年 | 役割 | 発表タイトル |
|---|---|---|
| 2017 | 登壇者(初) | 君の選択は正しいのか? |
| 2018 | 登壇者 | 何故PHPなんですか? |
| 2019 | 登壇者+スタッフ | Monitoring PHP |
| 2020 | 実行委員長 | (中止) |
| 2023 | 実行委員長 | - |
| 2024 | 登壇者+スタッフ | 有効な使い方を正しく理解して実装するPHP8.3の最新機能 |
| 2025 | 登壇者+スタッフ | 歴史から学ぶ「Why PHP?」 |
寂しい気持ちがないと言えば嘘になります。でも、それ以上に感謝があります。
10年間、この場所で出会った人たち
共に悩んだスタッフ
熱い発表を届けてくれた登壇者
カンファレンスを支えてくれたスポンサー
そして、毎年足を運んでくれた参加者の皆さん
chatiiさんが16日目で、福岡参加がきっかけでPHPカンファレンス香川を立ち上げたと書いてくれてました
このカンファレンスが、他の地域にも熱を伝播させていった
そこに少しだけでも関われた事に感謝です
PHPカンファレンス福岡という「場」は終わっても、そこで生まれた繋がりは消えないと思います。
終わりに
赤瀬さん、市川さん
Fukuoka.php、そしてPHPカンファレンス福岡を始めてくれてありがとうございます。
2人の撒いた種が、どれだけ多くの人の人生を変えたか
あなたたちとの出会いが人生を変えた人がたくさんいます。
僕はお陰で人生が変わりました、改めてありがとうございました。